まず、経営者が後継者の候補として第一に考えるのは親族、特に自らの子供であることが多いでしょう。
ア メリット
・関係者の理解が得られやすい
親族を後継者とすることは事業承継の関係者(債権者や従業員)にとっては通常想定の範囲内の事であり、理解は得られやすいでしょう。
・後継者を早期に決定し、後継者教育等の長期の準備ができる
親族後継者であれば、現在の経営者が早い段階で後継者を指名し、会社経営のための教育等に十分な時間がとれることでしょう。
・相続等により株式や財産を後継者に移転でき、所有と経営の分離を回避しやすい
親族、特に子供に対しては相続により株式や財産がスムーズに移転でき、株式を有する者が経営者ともなり、経営はやりやすくなるでしょう。
イ デメリット
・経営の資質と意欲を併せ持つ後継候補者がいるとは限らない
親族内に、そもそも経営の資質と意欲を併せ持つ後継者候補がいない場合には、会社のためには親族への承継が好ましいとは限りません。
・相続人が複数いる場合に、後継者の決定や経営権を集中することが困難
現在の経営者に相続人が複数いるような場合には、後継者を誰とするかで争いになり、あるいは株式や財産が相続分にしたがって分けられてしまうような場合には、経営権を一人の後継者に集中することが困難になり、後の経営に支障をきたすこともあるでしょう。


